次世代の『稼ぐ店長』強室 |
月刊誌『セルフサービス』2002年10月号 第4話ー【計数管理初級(日暮し商売)編】 |
>九州大会とても残念です。 皆さ〜ん♪ こんにちは〜!(^o^)丿 今日はいきなりスミマセン。上記は本誌先月号でも紹介した…うちの息子の中体連サッカーに対して、本誌読者から頂いたメールです。私のHPで公開している日記やサッカーの速報掲示板をずっと見ていて下さったんですね。お陰様で、このサッカー期間中は通常の3倍近いHPアクセスがありました。多大なる関心と応援を頂き、誠に有難うございました。m(__)m 感謝・感激・合掌!
さて、うちの息子のサッカー部…全ての大会を初出場初優勝という形で、創部6年目にして初めて福岡県220校の頂点に立つことが出来ました。実はこうなる為に、私たち(子ども、先生、保護者)は約3年前からこの目標を持ち、そのプロジェクトはスタートしていたのです。 これは本誌8月号23ページに書いた『人を動かす最大の力』です。上のメールにもあるように、『チームに関わる全員が同じ目標を持ち、自主的に自分の役割を見つけ、それを全うする。これが莫大なるパワーをもたらす』…という事を身を持って体感することが出来ました。いい勉強をさせてもらいました。(^o^)丿 では、そろそろ本題に入りましょう!今回からいよいよ計数管理は『粗利益』に入ります。読者の皆様の習熟レベルがわかりません。しかし、これまで幾多のセミナーをやって来て思うのは、案外、粗利益についての計数管理が分かっていらっしゃらない方が非常に多いということです。そこで、本誌では基礎の基礎から始めて参ります。 PI!PIKA式『計数管理』公開検定試験 実は、『従来の計数管理のテキストとは全く違い、もっと面白く楽しく!皆様に計数管理の勉強が出来ないものか?!』…と、非常に悩みました。 基本的に計数管理は、本を読むだけではなかなかマスターできません。やはり、実際にペンを持って、電卓を叩いて自分で解いてみなければダメなのです。…ということは、問題と解説をここに書いてもなかなかご自分で解いてみよう!という方は少ないと思います。また、そんな本はいっぱい出回っていますからネ!(~_~;) そこで決めました!本誌での進め方は、まず問題を出します。更に、その問題を解くために必要な公式や解説も付け加えておきます。そして、答えがわかったらインターネットを通じて解答して頂きます。全問正解した方のみ昇級して、ネット上にその等級と会社名や名前(もちろん!ニックネーム、ハンドルネームでも構いません)が公開されます。そして、次なる問題のパスワードが送られて来るという仕組みです。つまり、全問正解しないと次には進めないわけです。名付けて!『PI!PIKA式 計数管理 公開検定試験』。略して、『PIKA検』の開幕で〜す♪(^o^)丿 店長さん、主任さん、パートさん、アルバイトさん…どなたでもゲーム感覚で沢山のご応募をお待ちしております。沢山の応募がないと、やっている本人が寂しい限りです…(T_T) 貴方はこの問題が解けますか? いかがですか?まずは、初級中の初級問題です。朝仕入れて、その夜には伝票を締めて、粗利益を確定させる…その日暮しの商売です。この問題が分からなければ…リストラされても、一人で何の商売もできないぞォ〜(-_-メ) ★ 粗利益高 企業によって、粗利益高とか、荒利益高とか書いたりします。本誌では粗利益高に統一して使用することにしますが、皆さんは自分の企業で使われている『アラ利益』でご理解下さい。粗利益高とは、売上高から売上原価を差し引いた差額のことです。
よく似た言葉に『値入高』がありますが、これとは全然違いますよネ。これについては、『値入高』の方で説明しますね。 つまり、粗利益高を求めるためには、まず『売上原価』を求めなければなりません。 上の公式の通り、期首在庫と期末在庫、そして仕入れの原価がわかっていれば、売上原価は求められます。でも、このような公式を覚えるのは、あまりオススメできません。私の場合、すぐこのような箱を描きます。 この箱の意味は、『売上高は、売上原価+粗利益高に等しい』『売上原価+期末在庫原価は、期首在庫原価+期中仕入原価に等しい』です。この箱の該当する項目に、数字を当てはめていくのです。すると、どうですか?先ほどの『PIKA検・5級の問題』の@粗利益高は、もうすぐにわかりますよね。ちなみに、『昨日までの在庫はゼロ』ですから、期首在庫原価はゼロです。 ★ 粗利益率 粗利益率とは、売上高に占める粗利益高のことです。これを公式で表すと…
これで、A粗利益率も分かりますよネ! ★ 仕入売価 仕入れ段階で、予定売価で計算された期中の仕入総額のこと。但し、粗利益高を算出する時に使用される仕入売価は、期中仕入売価を意味しており、返品や店間振替をも相殺したものです。 ★ 値入高 値入高とは、仕入売価と仕入原価の差額のこと。ここで大事なことは、粗利益高とは全然違うということ。値入高は予定された仕入売価で売れた時の予定販売利益であり、粗利益高は販売活動を通して、実際に得た販売利益のことです。 ★ 値入率 仕入売価に対する値入高の比率を言います。 計数管理の問題で、よく初心者が間違うのは…ほとんどの『率』とつくものが売上高に対する比率ですので、勘違いして、値入高を売上高で割ってしまうのです。よく考えると、そんな数字があったって何の意味もなさないのですが…ネ。(笑) 以上の解説で、先ほどの『PIKA検・5級の問題』のB値入高 とC値入率は、もうお分かりになったと思います。今すぐ、HP解答用紙にアクセスを! ⇒ http://homepage1.nifty.com/showbynohint/ □ よく見かける光景 私の指導先でも良く見かけるのですが… ● 某有名メーカー1社のミニ缶ジュースをバンドル販売『どれでも10缶で○○○円!』。 ● 『○○カレー本日限り98円!お一人様2個まで!』とか、『○○カップラーメン本日限り78円!お一人様5個まで!』 …いずれも有名メーカーで、比較的に値入率の悪い商品です。まぁ、売れ筋商品ですので、極端な原価引き下げをする必要もないですからね。 ◆ 商売のヒント 上のような売場やチラシ原稿を見つけたら、すぐに注意を促して変更させています。バンドル販売をする時は必ず、色んなメーカーの商品も追加して差し込むのです。確かに、売れ筋商品の販売量は圧倒的に多くなりますが、それにより他メーカー商品も少なからず売れます。 お客様にとっては、商品選択の巾が広がるわけですので、バンドル販売が尚更楽しくなるはずです。だって、お客様には値入率の良し悪しは全然関係ありませんもんね。 こうすることにより、特売による粗利益率の低下を少しでも防止することが出来るのです。これを『値入ミックス』と呼び、粗利益率アップの手法としてよく使われています。但し、値入率のいい他メーカー商品を増やして、売れ筋の有名メーカー商品を早めに品切れさせる…という事ではありませんからネ!そんなことをしていたら、すぐお客様が逃げちゃいますよ。 その日に2回仕入れたら、どうなる? STEP2は、PIKA検4級の問題で、STEP1の応用問題になっています。これは仕入が、朝だけでなく、昼にももう1回発生しています。でも、使う公式や考え方はSTEP1と全く同じですので、ここでの解説は控えておきますネ! このSTEP2の問題は、HP上には表示されていません。解答を応募する為にはまず、STEP1で全問正解をゲットして下さい。そうすれば、私の方からSTEP2の応募用紙へ繋がる『秘密のアドレス』をお送り致します。 この機会に…このページをコピーでもされて、同じ会社やお店の従業員全員(店長からパートさんまで)で、同じ教材で勉強されて、皆で計数管理をマスターしてみてはいかがですか? そろそろお時間となったようです。では、今月はこの辺で(^.^)/~~~ 来月は、もう少しレベルが上がった計数管理の問題と解説です〜♪
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