第13段 一番給料の高い人が儲からん日割特売商品出しに一生懸命?!
給料の高い人…これは正社員を意味している。その中でも一番高い人はもちろん店長である。この給料の高い人たちが、儲からない日割特売商品出しに一生懸命になっていることが多い。確かに、人が少なくて、自ら特売商品出しをしなければならない状況もよく分かる。しかし、それが本来の仕事ではない!と言うことを理解して頂きたいのである。
【いつか、こんなことがあった…編】
私の指導先のお店を訪問した時、店長が一生懸命になって、エンドに日割特売商品を積んでいた。出している商品は某インスタントコーヒー250g瓶である。この商品は1ケース6本入り。そう!何ケース開けても数がはかどらないのである。
彼は50歳を超えている。腰を伸ばしたり、曲げたり…彼があまりに一生懸命に品出しをやっているので、私は声を掛けずに彼が気付くまで後ろからそれを見ていた。すると、ほとんど開梱し終わった頃、やっと私に気付く。『あら!センセ来てたんですか〜?早く声を掛けてくれれば…』(あまりにキミが一生懸命にやっているから、声も掛けづらかったんだよ!)『ちょっと、休憩しましょうか?』と、私に声をかける。別に私は休憩は要らない。彼が休みたいのである。
自販機の前に立つと、『センセ、何飲まれます〜?』「あ、ボクはホットで…」(おごってくれるいいヤツである)ところが、彼は「スカッと、爽やか」を飲んでいるのである。このクソ寒い2月に…である。(私もタバコを吸うが)また、彼のタバコを吸う姿に憤りを覚える。スパーッと力強く煙を吐き出す姿はいかにも『どうだ!オレが特売商品を全部出したぞーッ!』『オレは仕事やっとるドーッ!』という自負感に見えたからである。困ったものである。(-_-メ)
以前にも書いたように、特売商品からは利益が出ていなければ、給料も出ていない。給料の高い人ほど、荒利益率の高い商品(例えば、定番商品)を値下げすることなく販売する方法…そう!コレまでに書き綴ってきたような『売りの仕掛け』を考えて頂きたいものである。
また、50超えたオジサンが腰の屈伸をしながら品出しするより、若いアルバイトさんにさせた方がずっと早いのにねぇ。つまり、店長の皆さんには、もっと『人(部下)の使い方』を勉強して欲しいな。
【どうしたら、部下はヤル気になるのか?!…編】
ある食品スーパーのパートさん200名を対象に、『貴方がもっと仕事に燃えるために、会社や上司に望むことは?』というアンケートを採ったことがある。
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