皆さん、こんにちは〜♪ 只今、ご紹介に預かった博多のPI!PIKAです。これから、来年の2月までの7ヵ月間のお付き合いではありますが、よろしくお願いいたします。m(__)mもっとも、この連載が不人気であれば、突如として消えることになると思いますので、その時は皆さん「やっぱり!」と思ってください。わざわざ、ご丁寧に私の事務所に「先生のページが消えてますよ!」なんて、ご連絡の電話やメールは要りませんので・・・。(~_~;)
私はこの連載で、あんまり難しいことを書くつもりはありません。(この機関誌のターゲットやコンセプトに相反するかも知れませんけどネ)日々の売上、荒利を稼いでいるのは、社長さんではありません。現場の店長やスタッフ、そしてパートさんたちです。そんな方々が楽しく、笑って反省できて、すぐアクションに結びつくようなお話ができれば・・・と思っております。よろしかったら、このページをコピーして皆さんで読んでいただけたら幸いです。
しかし、最近ずっと、食品スーパーの数字(売上)が悪いですよねぇ。(いいところもありますけど…)中でも、客単価の落ち込みが大きい。1点単価の落ち込みに対して、買い上げ点数アップが追いついていない格好です。「昨年より、買う量が減ったんだ…」で、貴方の企業は済ませていませんか?減ったのはお客様のせいですか?
私が100を悠に超える売場クリニックをやってきて思うに、一部の優良スーパーを除いて、ほとんどのスーパーではまだまだ「売りの仕掛け」が足りないんですよ。更には、「地域密着」とか「お客様志向」という割には、全然お客様のことを知らな過ぎる。
どこのスーパーでも、毎朝のように「地域に貢献する!」とか、企業理念を大きな声で唱和しているけど、うちの団地の「日曜日の草取り作業」にまったく出席しないのはスーパーにお勤めの方が多い? 自分の子供の運動会にも出席しない?できない?方も多いみたい。これで、ホントに「地域密着」って言えるのでしょうかねぇ。
調べるとそこには必ず「法則性」がある!
【よく見かける折込チラシ】
この前、『母の日』がありましたよね。いろんなスーパーの折込チラシを見ていたら、あることに気づいたんです。チラシのゴールデンスペース(左上)を飾っている商品に『ステーキの提案』をやっているスーパーが結構多いんです。『母の日は感謝のジャンボステーキ!』ってネ。お母さんの日々のご苦労、お世話に感謝して、いつもより大き目のジャンボステーキを食べていただこうという寸法です。男の私たちからすると、な〜んか『ヒットする企画』のような気がしますよねぇ。多分、この企画も男性の方が考え出した企画でしょう。
【よく見かける売場@】
『母の日』の頃になると、ほとんどのスーパーでカレー粉(ルー)をエンドに大陳(大量陳列)してますよねぇ。(いや、1年中エンドにカレー粉を大陳しているスーパーも結構ありますが・・・)あれって、お客様のためになっているのでしょうか? 多分、『母の日は、父と子で作るカレーライス!』という訳でしょう。世のお父様、そんなに多くの方が母の日には厨房に立っているのでしょうか? 私には不思議でなりません。あるスーパーの店長さんが言ってました。「カレー、結構売れるんですよ」まぁ、あれだけ積めば、何だってソコソコは売れますよ。(-_-;)
【よく見かける売場A】
一昨年、息子の運動会の前日、ある大手GMSに、嫁はんと二人で買い物に行きました。(外見的にはとても仲がいい夫婦といわれております…(^^ゞ)運動会のための買出しです。すると、パセリが品切れでした。パセリだけではありません。真空の味付けいなり揚げも、うずら卵の水煮もありませんでした。別に、閉店間際に行ったわけではありませんよぉ。土曜日の夕方4時ごろです。まだまだ、今からピークを迎えようとしている時間帯ですよね。去年は、運動会の前日、いろんなスーパーを見て回りました。そうしたら、まったく同じ光景があちこちで見られたんです。たぶん、明日が運動会ということに知らないままに、ご商売されているんでしょうね。更には、品切れしても、「なぜ、品切れたのか?」もわかっていないんでしょう。でも、こういった店の店長室には、「地域密着で生き残りを賭ける!」とか、墨で書いた額縁が掛けてあるんですよね。(-_-;)
真空の味付けいなり揚げとか、うずら卵の水煮は通常そんなに売れる商品ではないですよね。1日に5〜10個ぐらいでしょう。私どもの調査では大体、毎年36%の家庭で「いなり寿司」を運動会に持っていかれているんです。つまり、隣の小学校の全校生徒が400人だとしたら、約150の家庭で「いなり」を持って行くことになる。これじゃ、いつもの発注量だと、午前中に品切れしてしまいますよね。そんな店にアドバイスしたい・・・『先着5名様限り!』ってPOPを付けてた方がまだ親切ってね。(笑)
この前、あるセミナー会場で、昨年も私の講演を聴いたある店長さんが休憩時間に私に教えてくれました。「いなり揚げの発注を150個にしなさい!」とパートさんに言ったら、『そんなに取って、残っても私は知りませんからね!』と言い返されたそうです。でも、その店長「残ったら、俺が全部買って帰る!」と言って、強行したそうです。その結果、残ったのはたったの6個。「いやぁ、よく売れましたよ!今まで、ぜんぜん意識していませんでした。」
『母の日』の法則
それでは、話を元に戻しましょう。果たして、世のお父様、そんなに多くの方が母の日には厨房に立っているのでしょうか? 私どもは毎年毎月、福岡の主婦50名の方にアンケートを採り続けています。そのデータをご紹介します。
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