SMレジでの法則性
そのA
これも以前、レジにVTRカメラを設置して観察リサーチをしていたときに
見つけた法則である。
しかし、これは商売のネタとしてはあまり使えそうもない。

 レジが混雑して、行列が出来てしまうことがある。すると、あとから来たお客様は、必ず各レジの『並び具合』や『レジ担当者の対応の速さ』、更には『セルフカゴの中の商品の量』などを観察した上で、『この列が早い!』と自分の並ぶ列を決めて、そこの最後尾に並ばれる。
 ところが、ほとんどの場合、自分の並んだ『ひとつ横の列』のほうが早いのである。そこで、気の利いたお客様はすかさず、その進みの速い『ひとつ横の列』へ移動されるのである。
 
BUT!進みの速い列に移動したはいいが、しばらく待っていると、最初に自分が並んだ列のほうが早くなっているではないか!!
 この法則を
『元、居た列のほうが早くなる法則』と私は呼んでいる。
 
 

  
 よく考えてみると・・・この法則性は、車を運転しているときにも起きる。
 片側3車線道路。交通渋滞で行列が出来ている。そのとき、皆さんは『どの列が早いかなぁ?』と考え、自分で決めた列の最後尾に並ぶであろう。ところが、ほとんどの場合、自分が並んだ『ひとつ横の列』が早いものである。
 そこですかさず、ウインカーを出して、車線変更。しばらくすると、『えっ!』
 
『元、居た列のほうが早くなる法則』が、起きるのである。